大黒様

御所大黒天神の縁起 

後柏原天皇(104代)は室町時代に起きた応仁の乱にて、人々が戦禍と疫病に苦しむのを憂慮されましたが、永正元年(1504―甲子の年)、聖夢に大黒天神が現れ「人々の苦を救い、福を与えるために此世に来た仏である」とお告げを享けられました。そのお姿を、紫宸殿の棟木を寄木式にして作り、救世祈願をされました。温顔の大きな仏さまです。以後約350年、宮中でお祀りされていました。蓮台ではなく、米俵を踏まえて立つ甲子型の第一号との学説もあるようです。明治元年東京遷都に際し、伏見宮邦家親王が聚楽廻り庄屋中家甚三郎氏に賜り、爾後百余年秘仏とされましたが、当主中家昇氏が天皇救世の意を体し広く人々の幸福を願うため、昭和53年5月甲子日、旧御室御所ゆかりの当寺に納められたものです。